今回はUKのロック聖地訪問、ですが市街地ではなく自然遺産の訪問です。
イングランド南部イースト・サセックス州にある「セブン・シスターズ」と、合わせて西にある都市「ブライトン」に訪れました。
ここはザ・フーの「四重人格(Quadrophenia)」を原作とした、1960年代初頭のモッズ・カルチャーを描いている映画「さらば青春の光(Quadrophenia)」のロケ地のスポットになります。
原作となっているアルバムはザ・フーの代名詞となっているロック・オペラのアルバムですが、代表曲もいろいろ入っています。
全編ベースソロのようなジョン・エントウィッスルのベースが炸裂している「The Real Me」、キース・ムーンの迫力のあるドラムがかっこいいシングルカットもされた「5:15」、アルバムのラストを飾る壮大なバラードでPearl Jamもよくカバーしている「Love, Reign o'er Me」など・・・
ザ・フーの曲を散りばめながら映画は進んでいき、ラストのセブン・シスターズ登場のシーンでは「I've Had Enough」が印象的です。
自分の世代的にこちらも重要ですが、セブン・シスターズの白亜の崖は「さらば青春の光」へのオマージュと思われる演出として映画「けいおん!」のエンディングでも登場しています。
Seven Sisters(セブン・シスターズ)
この時は車で訪問しましたが、最寄りの街Seafordから徒歩で行くことも可能だと思います。
セブン・シスターズは西側から見るか東側から見るかどちらもありますが、Seafordの街から近いのは西側のビュー・スポットになります。
Seaford Head
さて今回はSeaford Headの駐車場からセブン・シスターズを目指します。
入口から少し歩くと巨大な石灰岩の白壁が見えてきます。
手前に見えるのは「Coastguard Cottages」
この辺りがセブン・シスターズの全貌を見るのには良い場所のようですが、とりあえず下っていきます。
さあ、セブン・シスターズに登ってみよう!
と思いましたが、崖の手前には川が流れているのでぐるっと回っていく必要があるので今回は断念・・・
高台の方に戻ります。
雄大な自然が広がってますねー
Hope Gap
崖に沿ってHope Gapと呼ばれるスポットに進むと、セブン・シスターズの7つの起伏がはっきりと見えますね。
本当はセブン・シスターズの崖を登りたかったのですが、時間が限られていたので断念して東側のビュースポットに移動します。
Birling Gap
次はセブン・シスターズを東側から望めるBirling Gapに移動します。
崖の上の方にフットパスが続くので、今回こそは登ります。
向こう側にセブン・シスターズの7つの起伏が見えますね。
この風景は「さらば青春の光」のジミーや「けいおん!」のメンバー達が走っていた崖とほとんど一緒です。登ってきて良かったです。
道の先にはベル・タウト灯台(Belle Tout Lighthouse)が見えます。が、そこまでは行かず。
ちなみに、映画の舞台とされているのはこの灯台よりもう少し東のエリアの「Beachy Head」ようです。
今思うと車でBeachy Head Roadを走ればもっと雰囲気を味わえただろうな。
さて、元いたBirling Gapの方に戻ります。
Birling Gapまで戻ってきて、せっかくなので下に降りて散策します。
波打ち際は不思議な色です。この写真だけ見たらイギリスの海岸とは思えない気がします。
この海のはるか向こうはフランスのエトルタですかね。どちらも同じ白亜系チョーク(Chalk)の断崖が続く場所。
だんだん日が暮れてきたので急いでもう1つの目的地、ブライトンに向かいます。そちらはまた次回。
この時は冬場だったので時間が短かったですが、夏場であればロンドンからの日帰りでも十分ゆっくり回れると思いますのでオススメです。