海外夏フェス オランダ🇳🇱 Best Kept Secret 2022 その3
前回の記事から少し時間が空いてしまいました。先週はまさかのドイツ6年目にして初の日本出張がありましたが、久々に故郷に帰るのは良いものですね・・・
日本の生活とヨーロッパの生活、現在の環境下においてどちらが良いのか色々思うところはありますが、まあそんなつまらないことを考えるのは仕事の中だけにしよう。
さてオランダ🇳🇱のフェスBest Kept Secret紹介の3回目になります!早くも最終日です。
この日見たのは下記のミュージシャンになります。
・Black Midi
・Novastar
・Sampa The Great
・Wolf Alice
・King Gizzard & The Lizard Wizard
・Mura Masa
(トリのNick Cave & The Bad Seedsは体力が持たずその前に帰宅してしまいました。)
実はWolf Aliceが見たいというのがBest Kept Secretに来ることを決めた当初の目的だったんですが、Black Midiはもとい、King Gizzard & The Lizard Wizardという新しい発見があったのが大きい1日でした。
それでは参ります。
自然豊かなフェスらしくキャンプも可能ですが、僕は会場の外のホテルに宿泊しました。駐車場が近いので再訪も楽でよかったです。
本日は14時からのBlack Midiからスタート。
曲が結構わからない・・・と思ったら、2022年7月15日発売の3枚目のアルバムである「Hellfire」から半分近くやっておりました。そりゃわからんよ。
どうしてもBlack Midiを聴いてるとキング・クリムゾンが頭に浮かんでしまいます。随所に影響受けてるよね。
そう思ったらありました、「21st Century Schizoid Man」のカバー。なんかめっちゃ自然。良い。
どちらかというと「クリムゾン・キングの宮殿」より「太陽と戦慄」の方がBlack Midiのイメージに近い気もしますが。
Black Midiの曲からキング・キングクリムゾンを連想させるのはなんだろなーと考えてましたが、ドラムをやってた人間からするとスネアロールとミュートに似てると感じさせる部分があるのかなあと。
「John L」なんてそんな感じかなあ。これを4人とかでやってるのいいな。楽しそう。
3枚目のアルバムの曲はその前にあるアルバムに比べて格段に聴きやすいので、あれ?この曲Black Midiの曲?カバー?なんて思ったりしましたが、改めてアルバムを聴くとめっちゃBlack Midiなんですよね。
27 Questionsとかライブで初見で聴いたら途中は別の曲?って思いました。一曲の中に「エクスペリメンタル」と「いい曲」が混在している感じ。
そんなところで次へ向かいます。
Novastarというバンドを見ました。オランダ生まれのボーカルを擁するベルギーのバンドとな。ローカルなやつも良いですね。
次はSampa The Great、彼女はオーストラリアを拠点にしているザンビア出身のミュージシャンでだそうです。確か、ザンビア人でこのフェスに出演したのは初めてだと言っていました。
そういえば今年はオーストラリアのミュージシャンの出演が多かった気がしました。従来から多いけどオーストラリア出身と認識してなかっただけかもしれませんが。
バンドメンバー含めリズム感のレベルが段違いで超かっこよかったです。
そんなこんなで今日のお目当て、「Wolf Alice」に向かいます。
意外とライブ前から待っている人は少なそうです。
「Wolf Alice」は2021年の3枚目のアルバム「Blue Weekend」がすごく好みでハマってしまいました。
それまでは単純に女性ボーカルのオルタナバンドって印象だったのだけど、3枚目で一気に幅を広げたなあと。でなんとなくスマパンの影響を感じる気もしたり。オルタナってことなんですけどね。「Blue Weekend」は全曲PVがあるのも楽しいですね。
ライブそのものとは関係ないんですが、終演後にメンバー達が走って湖に飛び込んでいったのにめっちゃ笑ってしまった。
溺れてるわけじゃないけど救援ボートが来るシーンがシュールで、なんかイングランド人っぽい?シュールな笑いを狙ったのかなあとか思ってしまいました。
この番組のインタビューに飛び込む様が写っていますね笑
次のメインステージはKing Gizzard & The Lizard Wizardです。この辺りでまだ19時ごろですが、なんか疲れてきたというか翌日仕事だし早めに帰りたいというかで、ほぼほぼKing Gizzardが最後かなあという気はしていました。
正直あんまり知らなかったけどすごいバンドが居たものです!
さて、オーストラリアのミュージシャンはみんな60年代のヒッピー的な空気感があるような気がしますが、King Gizzard & The Lizard Wizardも古き良きロックバンド然とした風貌。
基本的にはサイケって感じですがメタルっぽい曲もあったりガレージっぽいのもあったりでジャンルごっちゃなバンドです。そしてなんと言っても多作。2010年からスタジオアルバムが20枚?どゆこと?1年に2枚のペース?
そして先日今年中に後3枚くらいアルバム出すの発表してたけどどゆこと?全く追いきれんぞ。
まあ観客がダイブするダイブする。前からも後ろからも人が降ってきましたが、後ろから突然来るのはちょっと困るよね笑
特にサイコーだったのは最後に演奏していた最新アルバム「Omnium Gatherum」の「The Dripping Tap」です。
2種類の動画があったので貼っておきます。ライブ版は早いのか14分で締まってて良いですね笑
「The Dripping Tap」の原曲はさらに長い18分の楽曲なんですが、まーこの長さに意味があるかどうかはちょっと置いといて、今回のライブではボーカルのステュ・マッケンジーがダイブして人の波を泳いで湖に飛び込んでいく流れがめっちゃ熱かったのです。(文字にするとイマイチかな、その場にいたらめちゃ興奮するけど。)
途中、延々と「Drip, drip from the tap don`t slip」と繰り返す間に湖にダイブして上裸のままステージに帰ってきます笑
この時の「行ったれー!」って感じは会場のみんなが心一つになった瞬間だったのではないでしょうか!
このライブの影響で「The Dripping Tap」は個人的2022年のベスト楽曲になったかも知れません。長いけど。
King Gizzard & The Lizard Wizardでめちゃくちゃ盛り上がって完全燃焼してしまいました。
その次は隣のステージのMura Masaを後方から見てましたが、予想通りかなり疲れてきたので、大トリはこれまたオーストラリアの「Nick Cave & The Bad Seeds」だったのですが見ないで帰ることに決定。
帰った後にインスタで熱狂のステージ写真を見たら後悔しましたが・・・また次の機会に!
ちょうど段々と日が暮れるオランダの田舎風景を後に帰宅します。
Best Kept Secret、良いフェスだったと思うのでまた行ってみたいですね!